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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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AREA3『地下動力炉』


その頃、のび太は、慎重に地下水路を進んでいる所だった。
「・・・・・・此処も電子ロックが掛かっているか」
そう呟いたのび太は、更に、通路の先に進んだ。
80m程進んだ所で、通路は、右に折れていた。のび太は、一度壁に身を付け、一拍置いて、銃を構えながら、一気に通路の先を見た。
通路の先には、すぐ傍に聖奈と燐がいた。
「の、のび太さん!?」
いきなり現れたのび太に驚いた聖奈は思わずそう叫んだ。のび太も、慌てて、銃を右腿のホルスターに仕舞った。のび太が『ベレッタM92FS』を仕舞いきる前に燐がのび太に尋ねる。
「何でのび太が此処にいるんだ?のび太は、別の場所の担当だっただろ?」
燐がそうのび太に訊いた。すると、右腿のホルスターに銃を仕舞い終えたのび太がその言葉に応える。
「いや、あまりにも遅いから、捜しに来たんだよ」
のび太がそう応えると、聖奈が言う。
「え、じゃあ、捜しに来てくれたんですか?」
聖奈がそう言うと、のび太は言う。
「まぁ、そりゃあね」
と、のび太が言うと、燐が言う。
「そりゃあご苦労なこったな。・・・・・・・・・・・・・・・・・で、これからどうする?」
燐がそう言うと、のび太は言う。
「後、玲さんを見つけてから地上の皆と合流したいんですけど。玲さんはもしかして、地上からの梯子の近くにある曲がり角を左に左に曲がったんですか?」
のび太が聖奈と燐の二人にそう尋ねると、聖奈は応える。
「そうです。その場所で分かれて、探索したんです」
聖奈がそう言うと、のび太が言う。
「じゃあ、玲さんが行った通路の先に向かおう。その方向は、巌さんが向かったけれど、どんな事態が起きるか判らないからな。念の為、行ってみよう」
のび太がそう言うと、聖奈と燐の二人はのび太の言葉に了承した。そして、三人は、元来た通路を引き返していった。





その頃、巌は、通路を警戒しつつ、迅速に進んでいる所だった。やがて、網状の足場が途切れ、コンクリートの床を踏みしめた瞬間、巌は呟いた。
「・・・・・・・・・こっからは、コンクリートの床か」
巌はそう呟くと、引き続き、通路を進んだ。10m程進んだ所で、更に下へと続く梯子があった。
「玲はこの先に進んだのか」
巌はそう呟くと、慎重に梯子を降りて行った。



その数分前、玲は奇妙な気配を感じつつも、何の姿も確認できないので、先程より、一層周囲を警戒して探索をしていた。玲が進んでいる通路は、基本的に一本道であり、探索する通路が分かれている訳ではなかったが、かなり入り組んでいて、曲がり角が多かった。玲は、曲がり角からの奇襲に充分に警戒し、探索を進めた。右寄りのクランク型の通路の先には、すぐ左に曲がる通路があり、その通路は、70m程続いていた。玲は、後方にも注意しながら、進んで行った。

やがて、70m程進むと、通路が右に折れていた。
玲は、銃を構えながら、慎重に右に曲がった。しかし、その先にも何もいなかった。玲は、警戒体制を解かずに、『ベレッタPx4』を構えながら、先へと進んで行った。
少し進んだ所で通路は右に曲がっており、更に、少し行った先には、通路が左に折れていて、丁度、先程と同じ様なクランク型の通路だった。クランク状に曲がった通路の先は、10m程直進する通路があり、その先には、厳かな観音開きの鋼鉄の扉があった。
玲は、素早く扉に近づき、後方を警戒した。
玲は、何も居ない事を確認すると、その扉を調べた。その扉は、遠隔制御電子ロック式の扉であったが、電子ロックは掛かっていなかった。その扉の上部のプレートには、『有機生物性動力炉』と、書かれていた。玲は、観音開きの扉を一気に開き、銃を構えながら、突入した。
その扉の向こう側には、驚くべき光景が広がっていた。
その扉の向こう側は、一つの部屋があり、その部屋の広さは、13m×16m程あるが、高さがとてつもなく高く、10m程の高さがあった。更に、玲の正面には、5m×10mの大穴が開いており、その大穴に、巨大な物体があった。その巨大な物体は、大穴に入り込んでいる為、全て見える訳じゃないが、見えるだけでも、10m程の高さがあった。その巨大な物体は、どうやら、巨大な肉塊の様だった。そして、その巨大な物体には、パソコンの様な端末機があり、その巨大な物体と同化していた。玲は、慎重に、その端末機に近づいた。端末機のキーボードを打てる位置まで近づくと、先程の巨大な物体が一層、威圧感を増していた。玲は、端末機のディスプレイを見た。端末機のディスプレイには、こう書かれていた。
『有機生物性動力炉動作状況

エネルギー生成状況
問題なし
変換モジュール
問題なし
パイプライン
問題なし』
それを確認した玲は、再び巨大な物体を見上げた。その巨大な物体をよく見てみると、細かく脈動しており、その内部からは、動力炉特有の音が聞こえた。
玲はふと、見上げると、上空に、何かが飛行しているのが見えた。玲は、『ベレッタPx4』を構えながら、相手の出方を窺った。上空を飛行していたのは、翅の生えた昆虫型の生物の様だった。やがて、その昆虫型の生物は、玲の近くに着地した。その昆虫型の生物をよく見ると、体長が人間と同じ位あった。その昆虫型の生物は、全てで5体程いた。そして、昆虫型の生物の内の一体が玲に向かって、酸を吐き出した。玲は、素早く横に飛び退(の)き、『ベレッタPx4』を5発程発砲した。
「KISHAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
5発の『9mmパラベラム弾』は、昆虫型の生物に見事に命中し、その昆虫型の生物は、六足歩行から、二足歩行に変わり、玲に掴み掛かろうとした。玲は素早くショットガンに切り替え、『ベネリM3』を開いた腹部に発砲した。多数のペレット弾が殆ど全て、昆虫型の生物に命中した。
「GISYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」
ショットガンを諸(もろ)に喰らった昆虫型の生物は、断末魔の悲鳴を挙げ、その場に倒れた。すると、そのすぐ傍にいた他の4体の昆虫型の生物は一斉に玲に向かってきた。玲は、一旦距離を取った。ある程度距離を取ると、玲は、『ベネリM3』を背中のホルスターに掛け、バックパックから『コルトM79』を取り出し、『コルトM79』を構えた。そして、昆虫型の生物が固まっている所に『40mm榴弾』を撃ち込んだ。
「「「「GISYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!」」」」
4体の昆虫型の生物は、『HE弾』の爆発に巻き込まれ、断末魔の悲鳴を挙げて絶命した。玲は、『コルトM79』に、榴弾を装填すると、『コルトM79』をバックパックに仕舞い、『ベレッタPx4』を装備し、昆虫型の生物の生死を確認した。
暫く昆虫型の生物を見ていたが、ぴくりとも動かなかったので、玲は、『ベレッタPx4』を右腿のホルスターに仕舞った。すると、玲は呟いた。