二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

INDEX|36ページ/95ページ|

次のページ前のページ
 

AREA4『合流』


森を脱出したジャイアンとスネ夫と聖奈と玲の4人は、玲の車に向かっていた。
「玲さん、今何処に向かってるの?」
スネ夫が玲にそう尋ねた。すると玲は応える。
「今、私の乗ってきた車に向かってるわ。それで、『ナムオアダフモ機関』に向かうわよ」
と、玲が言った。
数秒走っていると、玲の車が見えてきた。そして、玲は運転席に乗り込んだ。他の3人も、後部座席に乗り込む。左から、スネ夫、聖奈、ジャイアンの順に乗り込んだ。
やがて、車は発進した。発進して少しすると、玲はある事を思い出した。
(そういえば巌が、「3人の子供達を見なかったか?名は、『緑川聖奈』に『骨川スネ夫』に『剛田武』っていうんだが」って言っていたけど、その後、何の連絡もしてなかったわね。この子達がその子供だと思うし、電話して見ようかしら。)
と、思った玲は、懐から通信機を取り出し、巌に連絡した。
「・・・・・・・・・・・・・もしもし。俺だが、どうした?」
と、通信機の向こうの巌が言ったので、玲が言う。
「さっきあんたが言っていた子供達見つかったわよ」
玲のその言葉を聴いた巌は、
「本当か!」
と、驚きの声を漏らした。すると、玲が巌に尋ねる。
「今は車で『ナムオアダフモ機関』方面に向かっているけど、あんた達は何処に居るの?」
玲がそう訊くと、巌が応える。
「俺達も『ナムオアダフモ機関』に向かってる。だけど、後数十分は掛かるぜ。玲は今どこら辺に居るんだ?」
巌のその言葉を聴いた玲は応える。
「今は水戸市民病院を出た辺りだわ」
玲がそう言うと、巌は、一拍置いて喋る。
「・・・て事は、俺達の居る場所と大して変わらないな。此処に居るのび太達も安心するだろうし、この先のコンビニで落ち合わないか?」
巌が玲にそう訊くと、玲は応える。
「解ったわ。この先のコンビニと言うと、『SAVE STEP』ね」
玲がそう言うと、巌が言う。
「ああそうだ。此処から見た感じ、危険は特に無さそうだ。そこで駐車して待ってる」
と、巌が言うと、玲も言う。
「なるべく急いで行くわ。それじゃ」
ピッ
と言うと、玲は通信を切った。
「何を話していたんですか?」
と、聖奈が玲に訊いた。すると、玲が応える。
「ちょっと、仕事の上司とね。それより、もうすぐお友達に会えるわよ」
玲のその言葉を聴いた3人は驚いた。
「え!?それってどういう!!?」
と、スネ夫が玲に訊いた。すると、玲は応える。
「どうやら、さっき話していた上司が、貴方達の友達に出会ったみたいなの。そして今、この先にある『SAVE STEP』っていうコンビニで待っているらしいわ」
玲のその言葉を聴いた3人は一斉に喜んだ。
「よかった。皆無事だったんだ」
と、聖奈。
「やっと、皆に会えるよ」
と、スネ夫。
「へっ、どうせそんな事だろうと思ったぜ。のび太が死ぬなんて考えられねえからな」
と、ジャイアンが言った。それから暫く、車内は歓喜の渦に巻き込まれた。










数分後、玲達4人の乗った青い車は、無事『SAVE STEP』へ着いた。そこには、巌達が乗っている赤い車があった。玲は、その赤い車の隣に駐車した。そして、玲達4人は車から降りた。向こうも、4人が車から降りていた。
巌の車に乗っていたのび太はジャイアンを見ると、喜びの声を挙げた。
「ジャイアン!!」
と、のび太が言うと、ジャイアンも言う。
「この俺様がくたばる訳ねぇだろ。大体、のび太が大丈夫なら皆大丈夫だろ」
と、ジャイアンが嫌味も混ぜながら言った。するとのび太は、
「ははは・・・」
と、小さく笑った。
「でも、皆無事で良かったよ」
と、スネ夫が言う。暫く、のび太とスネ夫とジャイアンと聖奈と燐と真理奈の6人は喜び合っていた。
巌は、軽く咳ばらいをすると、喜び合っている6人に向かって言った。
「・・・再会を喜びの所悪いが、あまり此処も長居していられない。早々に『ナムオアダフモ機関』に急行するぞ。・・・・・・・・しかし、慌てても失敗するだけだからな。ここは一旦、武器の整理をしないか?」
と、言いながら巌は、赤い車のトランクに近づき、トランクを開けた。そこには、大量の銃火器とその弾薬があった。巌が赤い車のトランクを開けると、玲も青い車のトランクを開けた。そのトランクの中にも、大量の銃火器と弾薬があった。
「へぇ〜、トランクにこんなに沢山の銃が入ってたんだ」
と、真理奈が呟く。
「取り敢えず、今後使えそうな武器は取っておきましょう」
と、のび太が言うと、のび太は、トランクの中の銃を物色し、良さそうな銃火器を探した。それに続いて、他の5人も適当な銃を手に取った。













暫くすると、5人全員が幾つかの銃火器を取った。
のび太は『ジャイロジェット』を取り、スネ夫は、『グリースガン』の愛称で呼ばれる『GM M3』を取り、聖奈は、『MPS AA-12』という箱型弾倉のショットガンと、H&K G36というアサルトライフルの短機関銃モデルである『H&K G36C』を取り、真理奈は、『TAP TOZ-194-01M』というショットガンを取り、燐は、『PGM ヘカート?』というボルトアクション対戦車ライフルを取った。そしてそれぞれ、使用する弾薬をミドルパックに入れた。のび太と燐と真理奈は、巌から『ミドルパック』を貰ったらしく、ジャイアン達と同じ様に装着していた。ふと、のび太が巌に訊いた。
「巌さん。この『ジャイロジェット』、少し改造してありますね」
のび太のその言葉を聴いた巌は応える。
「解るか?流石だな。本来の『ジャイロジェット』は、装填する際に手作業で装填しなきゃならなかったからな。後、口径も小さかったしな。だからそこを改良して、ついでに銃身長を短くして、銃重量を軽くしたのがそれだ」
巌のその言葉を聴いたのび太は言う。
「へぇ〜、じゃ大分使いやすいですね」
と、のび太が言うと、巌はのび太の他の4人を見ると言う。
「準備が終わったら、さっさと行くぞ」
銃火器と弾薬の準備が終わったと見た巌はそう言った。すると、全員は車に乗り込んだ。巌の乗ってきた赤い車には、巌と迅とのび太とジャイアンとスネ夫が乗り込み、玲が乗ってきた青い車には、玲と燐と真理奈と聖奈が乗り込んだ。全員が乗り込むと、2台の車は『ナムオアダフモ機関』へと発進した。




その頃、上空からその車を見ていた部隊が居た。
「こちら2番隊。肉眼により、ターゲットの確認を完了しました」
と、隊員の一人が言った。すると、通信機の向こうの隊員が言った。
「解った。では直ちに作戦を決行するぞ。現場の指揮は第一特殊部隊隊員であるこの晴瀬浩司が執る」
と、通信機の向こうの晴瀬隊員が言うと、通信をしていた二番隊の隊員は、
「了解」
と言うと、のび太達の乗った乗用車を追跡した。そして、全機の戦闘ヘリがそれに続いて行った。




その頃、車内では、戦闘ヘリが来る事を微塵も知らないのび太達が喋っていた。
「でも、良かったよ。ジャイアン達が無事で。ススキヶ原のバイオハザードの時は、スネ夫はゾンビに襲われそうになってたし、ジャイアンは捕まってたから、今回も同じ様な事になってないかと心配で」
と、のび太が言うと、ジャイアンが言う。