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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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AREA4『救出』


のび太は心に不安を残しながらも渡り廊下を渡り、北舎へ行った。
「よしっ、一刻も早く脱出する為に探索だ。まずは2年生の教室から調べよう。」
と言ってのび太はすぐそこの教室に入っていった。一方その少し前スネ夫達は、図書室を探索していた。聖奈が図書室の奥から出てきてスネ夫に話し掛けた。
「スネ夫さんこっちには何もありませんでした。そっちはどうでしたか?」
スネ夫がそれに応答する。
「こっちはレッドハーブが1つだけだよ。」
この会話から推測するにスネ夫は図書室を調べ、聖奈は書庫の方を調べていたようだ。聖奈が話し出す。
「では資料室の方に向かいましょう。」
「うん、そうするか。」
2人は会話を終えると、資料室へ向かった。資料室に入ると何も異常は無かったので直ぐに探索に取り掛かった。スネ夫は奥の棚を探索し、聖奈は手前の棚を調べた。30分後、探索を終えると、会話をした。
「スネ夫さん、こっちは『警備員の心得』がありました。そっちは何か見つかりましたか?」
「いや、こっちは何も無しだ。」
「じゃあこれでここの探索も終わりにしましょう。」
と聖奈が言うと、2人は資料室を出た。その時異変は起こった。
「ああ???????。」
大量のゾンビが2人に向かって来た。
「うわあ、こんなにいっぱいゾンビがいる。」
「聖奈さん、ゾンビの量を分散させる為に分かれるぞ。」
「はい解りましたスネ夫さん。スネ夫さんも気をつけて。」
と言うと聖奈は、ゾンビの間を抜けて向こう側に行った。スネ夫は猟銃をゾンビに向け、連射する。
「お前等なんかに負けてられるか!!」
スネ夫の強烈な猟銃の連射でゾンビの数は確実に減っていた。しかし、スネ夫は気付かなかった。少しずつ近付いているゾンビに。やがて、遂にゾンビがスネ夫の至近距離まで近付いた。
「うお??????。」
スネ夫はゾンビの呻き声に気づき、振り向いたが、時既に遅し、ゾンビに猟銃を叩き落とされ、更に踏まれて銃身が曲がり、猟銃は使い物にならなくなった。
「や、やばい。資料室に逃げ込もう。」
と喋ると、スネ夫は急いで資料室の中に逃げ込んだ。しかし直ぐゾンビが追って来る。今スネ夫に武器はない。だがそれでもゾンビは容赦なく追って来る。今スネ夫に向かっているゾンビは1体だけだが、スネ夫には抗う術は無い。スネ夫には死が刻一刻と迫っていた。
その頃、そんな事など知らないのび太は探索を続けていた。今丁度2年生の教室の探索を終えた所だった。そして喋りだす。
「2年生の教室には何も無いか。次は美術室を探索するか。」
と言い、のび太は美術室の戸を開けた。中には、ゾンビが3?4体いた。一直線にのび太に向かって行ったので、のび太はショットガンで一掃した。
「ふぅ、もうゾンビくらいじゃ驚かないぞ。皆が生きて脱出する為に僕達は探索しているんだ。僕が頑張らないと。」
と、強い意志を見せ、のび太は美術室の探索をした。しばらくしてのび太は1つの生徒手帳と展示してあった『粘土で作った手』を取った。
「この生徒手帳によると、この粘土の中に、宝石が入ってるはずだけど。」
と言い、のび太は粘土を調べた。しかし、奥深くに埋め込まれているらしく、全く取れなかった。
「・・・取れないな。仕方ないスネ夫達と相談するか。」
と喋ると、のび太はスネ夫達のいる南舎に向かって行った。渡り廊下まで行くと、渡り廊下の南舎側のドアを開けようとしたら、誰かが叫んでいるのが聞こえた。
「ママーーーーーーーー!!」
「スネ夫の声!資料室か!」
と言い、のび太は資料室へ走って行った。資料室へ向かう途中でのび太は呟いた。
「・・・大量のゾンビが倒れているな。全てスネ夫達がやったのか?」
と言っている内にのび太は資料室の前に立っていた。
「スネ夫、生きていてくれよ!」
とのび太は言うと、資料室の扉を開けた。スネ夫は今にもゾンビに襲われそうになっていた。
「スネ夫!今助ける!」
と言って、のび太はゾンビの頭に向かってハンドガンを撃った。頭は吹っ飛び、ゾンビは倒れた。そして、スネ夫がのび太に近付いてきた。そして喋った。
「まさかのび太に助けられるなんてな。」
「僕もまさかこんな所で特技が発揮されるとは思わなかったよ。・・・あれ?そういえば聖奈さんは?」
「さっきゾンビが大量に現れたから、量を分散させる為に分かれたんだ。」
「じゃあ通信機に連絡してみようよ。」
とのび太が言うと、のび太は通信機を取り出し、聖奈に電話をした。
RRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRR・・・・・・・・・・通信機に聖奈は出なかった。
「出ないな。」
「えっ!じゃあ聖奈さんは・・・。」
スネ夫が聖奈の安否を心配した。するとのび太が言った。
「でもあの人は頭がいいから、何処かで生きていていると思うよ。通信機に出ないのもただ単に落としたのかもしれないし。」
「そうだな。何でも悪い方向に考えるのは良くないよな。」
スネ夫はのび太の言葉を聴いて少し安心した。そして、思い出すように言った。
「そうだ!さっき探索中にこれを見つけたんだ。助けてくれたお礼としてあげるよ。」
スネ夫が渡したのはある弾丸の入った箱2つだった。
「これは、12ゲージショットシェル?ショットガンに装填する弾丸か。」
「ああ。僕はショットガンを持っていないからな。レミントンM870を持ってるのび太にあげるよ。」
「えっ、スネ夫は猟銃を持ってたんじゃなかったっけ。」
「それはゾンビと交戦したときに銃身を折られちゃったんだ。」
「そうか、それで殺されそうになったのか。」
「ああだからそれはもう要らなくなったんだ。」
「そうか、ありがたく頂いておくよ。」
「それと、ジャイアンが1階だけじゃなくいろんな所を探索してくれってさ。」
「わかった。」
「じゃあ僕は探索を再開するよ。」
「あっ、ちょっと待って。これを見てほしいんだけど。」
「ん、これか?」
と、言ってスネ夫は『生徒手帳』と『粘土の手』を見た。そして言った。
「う?ん。この情報から推測するにこの粘土の中に宝石が入ってるって事か。」
「それは僕もわかったんだけど。宝石がどうしても取れないんだ。」
スネ夫は少し考えて言った。
「溶かせばいいんじゃないか?」
「え?・・・・・・・・・・・・・・・ああそうか!」
のび太は理解できない様だったが、少し考えて理解したようだ。
「粘土を溶かせば粘土は溶けるけど、宝石は溶けないから宝石だけが残るという寸法か。」
のび太は解ったことを喋った。
「そういうことだ。」
「だけどどうやって溶かそう?」
「調理人室に鍋があったろ?」
「あったけど、ガスコンロに火がつかなかったよ。」
「ここにライターがある。」
とスネ夫は言うと、スネ夫はポケットからライターを出した。
「これで火を燃え移らせればいい。」
「ありがとう。おかげで助かったよ。」
「僕ものび太に助けられたからな。これぐらいはしないとな。それと聖奈さん見つけたら連絡してくれ。」
「ああ解った。スネ夫、さっき僕いい武器を見つけたんだけど。」
「ん、何だ?」
スネ夫が聴くと、のび太はサブマシンガンを取り出した。そして喋りだした。