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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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AREA6『瀕死の知り合い』


ジャイアンが健治と会話をしていたかなり前、のび太はスネ夫と別れた後調理人室へ行き、鍋で粘土を溶かしていた。徐々に粘土が溶け、宝石が姿を現した。
「おっ、宝石が現れた。あと少ししたら火を消そう。」
しばらくすると粘土が完全に溶けて、宝石しか見えなくなってきた頃、のび太は火を消した。そして、十分に熱湯が冷めた頃のび太は宝石を取り出した。
「よし、なんの役に立つか解らないけど一応とっておこう。」
と言うとのび太は宝石をポケットに入れた。
「さて、じゃあそろそろ2階へ行くか。」
と言うとのび太は渡り廊下を渡って裏口付近の階段から2階へ向かった。音楽室の前に、警官と女の子の死体があった。
「こ、こんな小さな子までこんなになって・・・。本当にいったい何があったんだ?・・・ん、この警官の近くに何か落ちてるぞ。」
と喋るとのび太は近くに落ちてる物を取った。
「これはハンドガンの予備カートリッジだな。取っておこう。」
と言うとのび太は予備カートリッジをポケットに入れ、4年生の教室の探索をした。しばらくするとのび太が教室の探索を終わったが何も成果がなかった。
「・・・何もないか。じゃあ次は相談室だな。」
と言うとのび太は相談室に入った。
「特に何もないな。あるのは救急スプレーだけだな。」
と言ってのび太は救急スプレーをポケットに入れた。
「次は3階だな。さっさと行くか。」
と言うなりのび太は階段を上り、3階へ行った。すぐ近くの理科室に入ろうとしたが、開かなかったので理科準備室の方に向かった。
「よし、開けるぞ。」
ガチャ、とのび太がドアを開けると、中には2人の人が居たが、1人は瀕死の重体だった。のび太は2人に駆け寄って行った。
「聖奈さん!やっぱり無事だったんだね!スネ夫が心配してました。通信機に出ないからどうなったかと。」
「すみません。ゾンビとの交戦中に通信機を落としてしまいまして。」
「それより、お前は安雄!!どうしたんだ!すごい傷痕だ!!」
のび太は重体である男に話し掛けた。すると、肩のところから血を流している重体の男が言った。
「のび太ぁ。この学校もマジでヤバイ。とんでもない化け物が潜んでいるぜ。お化け嫌いの僕にはゾンビなんてちびる程怖かったがそんなのもう慣れちまった。でもあの化け物を見た時は本当に腰がすくんだぜ。」
すると聖奈が言った。
「毒にやられたみたいなんです。血清が必要なんですが保健室に置いてきてしまって。でも私がここを離れたら安雄さんがゾンビに襲われるかもしれなくて動けないんです。」
「解った!じゃあ僕が取って来る!」
「なるべく早く来て下さい。『MA-96BIOGALLES解毒剤』と書いてあるラベルが貼ってある瓶です。」
「解った。待ってろよ安雄!」と言うとのび太は勢いよく飛び出した。
「保健室は確か1階の玄関の所だな。・・・よし!急ごう!」
と言うとのび太は階段を1階まで降り、南舎へ向かった。しかし、そこにはゾンビがいて、そう簡単に通れるわけでもなかった。
「今更ゾンビが来たってもう慣れたんだ。一気に駆け抜ける!」
と言うとのび太はゾンビの間を擦り抜けた・・・・ように見えたが、のび太の慣れが今度は仇になった。上半身だけで地を這うゾンビに気がつかなかったのだ。そのままのび太は地を這うゾンビに足を引きずられた。
「くそっ!しまった油断した!!!このっ放せ!!」
と言ってのび太は足を掴んできたゾンビに蹴りを入れた。そのゾンビは動かなくなったが、周りにはまだ多数のゾンビがいた。
「今は安雄の為に血清を取って来るのが先だ。相手はしてられない。」
と言ってのび太は前に立ち塞がった敵を上段回し蹴りで蹴り飛ばした。
「うぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
呻き声をあげるゾンビを無視し、のび太は保健室へ急いだ。保健室に入ると、早速のび太は薬品棚をあさった。
「えっと、確か『MA-96BIOGALLES解毒剤』と書いてある瓶だったな。・・・・これでもない・・・・・これも違う・・・・・・『MA-96BIOGALLES解毒剤』!!これだ!早く安雄の所に行かないと!」
と言うとのび太は急いで理科準備室に向かう。そしてのび太は理科準備室の戸を勢いよく開けた。
「安雄!!血清だ!!!」
のび太がそう言うと、瓶を出した。そしてその瓶を聖奈が取り、投与の準備をした。
「安雄さん血清を打ちますよ。もう大丈夫ですよ。」
すると聖奈が安雄に血清を投与した。すると、安雄がのび太に話し掛けた。
「のび太ぁ。俺、お前の事見直したよ。いつもはドジで頼りないやつだけどさ。いざという時には、凄い力を発揮するんだな。」
「安雄・・・。」
すると安雄は何かの楽譜の一部をのび太の前に出した。
「これも何かの謎を解く鍵になるかもしれねぇ。持って行ってくれ。」
のび太は安雄から渡された楽譜の一部を取った。しかし安雄が死んだように動かなくなってしまった。
「安雄!安雄!!」
「のび太さん大丈夫です。気を失っただけですよ。」
「よかったぁ〜。」
「近くに相談室がありましたよね。そこまで運びましょう。」
のび太と聖奈が会話を終えると、安雄を相談室まで運んだ。そして聖奈が応急処置を施した。それを見てのび太が感心しながら言った。
「応急処置、上手いものですね。」
「これぐらいの事は習ってましたから。」
「そうか。・・・あっ!そうだ!スネ夫に連絡しないと!」
そう言うとのび太はスネ夫の通信機に通信をかけた。
RRRRRRRRRRRRRRRRRRRR
「こちらスネ夫。のび太か、聖奈さん見つかったのか!」
「ああ、見つかった。ゾンビとの交戦中に落としたそうだよ。今は相談室に居る。」
のび太がそう言うと、聖奈が通信機の向こうのスネ夫に向かって言った。
「あの、私、安雄さんの治療をしていたいのでスネ夫さんで脱出経路の探索をしてもらいたいのですが。」
「だそうだ。いいかスネ夫。」
「ああ解った。そういう事なら任せてよ。」
「頼んだよ。僕も全力で探索するから。とりあえず一度切る。」
とのび太が言うと、のび太は通信機を切った。するとのび太が言った。
「では僕も探索を再開します。」
「でも少し休んでいきませんか?」
「まあ疲れたし、休むか。」
と言うとのび太はそこら辺の椅子に腰掛けた。しばらくしてのび太は眠ってしまった。


























やがてどれくらい経っただろうか。のび太は起きた。
「う〜ん。いつの間にか眠ってしまったみたいだな。聖奈さんもいないな。探索に戻ったって事か。僕も探索をするか。」
と言ってのび太は相談室を出た。そしてのび太は考え出した。
(さっき安雄から貰ったこの楽譜の一部はなんだろう?何か謎がありそうだな。音楽室に行ってみるか。)
するとのび太は2階の音楽室へ行き、音楽室に入った。音楽室の中には既に人がいた。
「健治!太郎!無事だったか。」
「ふん、俺をなめんなよ。んで、のび太も音楽室の探索か?」
「いや、何かの楽譜の一部を見つけたから音楽室に来てみたんだ。」
「何だよ。見せてみろ。」