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安藤裕子さんの『のうぜんかつら』に魅せられて書き始めてみた。
あの詩とメロディ(リプライズのほう)に感じた、共存する「切なさ」と「不思議な明るさ」を自分の中で形にしたいというのが動機である。

物語の中身は女と男の話である。
『のうぜんかつら』をご存知の方にはわかると思うが、この二人は結ばれない。
生涯を連れ添うことが結ばれることかという話もあるが、それはまたの機会に。
「結ばれなかった関係のうち、終わってもなお肯定的な関係」
その記憶を書き出せたらと思う。