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松本 恭介
松本 恭介
novelistID. 34432
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ある朝

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夢を見た。いつもの夢。陸上部のローラーにつぶされる夢
熱がある時はいつもそうだ

夢診断。昔の偉い人の書いた本。それを手に取る
熱がある時はいつもそうだ

「プレッシャーを感じ、焦っているでしょう」
熱がある時はいつもそうだ

熱がある時はいつもそうだ
子供の知恵熱みたいなもんだろう

ひらり。外の枯葉が落ちる
ああ、もう年の瀬だ
クリスマスで浮かれた人々は、節操もなくまたひと騒ぎ
窓際の私は、微熱の頭を何とか冷やす

ひらり。また一枚葉が落ちる
木枯らしに耐えた葉っぱも、少しずつ減ってゆく
新年へのカウントダウンのつもりだろうか
それとも、私にはっぱをかけているのだろうか

ひらり。もう残りは四枚になった
これが、クローバーだったらいいのに
なんだかおかしくて、一人で微笑む
初詣、今年も誘えなかったな

ひらり。残りは三枚
誘い方だけ考えて、結局誘う勇気は起きない
いつもいつも堂々巡り
窓際で「ひらり。」を数える
いつもいつも堂々巡り
作品名:ある朝 作家名:松本 恭介