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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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エピローグ

 

「ここまでで、いいのかい?」

「ええ、ありがとう『ハチべえ』」

「もっとも、最後の部分は、ただの
『未来予測シミュレーション』なんだけどね」

「そうなの?」

「とは言え、ボクたちの、未来予測システムは、
完璧だよ。

 さっきの、予測内容が、外れる可能性は、
ほとんどゼロに近い。

 そこらへんの、予知能力者なんて、目じゃないよ」

「つまり、あの通りに絶対なると、考えていい訳ね」

「ああ、そうだよ。
 
 だけど――」

「何?」

「アリシア――本当に、これで良かったのかい?

 いくら、ボクらの所属する『多次元宇宙群』の
歴史においては、君が妹と呼ぶ、記憶転写型
クローンが、高町なのはと言う人物とともに、すでに、
死んでしまっていた、からって」

「これでいいのよ。

 向こうの『多次元宇宙群』にいる、私の妹は、
友達のために、自分の命をかけられるほどに、
強い子だから。

 あの子は――

 フェイトは、自分の友人の幸せを、願うはずだわ」

「彼女達は、単なる偶然と、自分達の努力で、
幸せを勝ち取ったと、思っているよ。

 君に感謝する事はおろか、君の存在を
認識さえ出来ない。

 それでも、君は?」

「1つぐらいは、こんな、やさしい
歴史が有っても、いいじゃない?」

「うん。

 いや、でも――悪かったね」

「また、その話?」

「ああ。

 ボクらは、死者蘇生(死者を生き返らせる事)を
禁忌(やっては、いけない事。タブー)と
しているからね。

 それだけは、魔法少女の契約時の願い、だとしても、
行う事は許されないんだ」

「死者蘇生は、自然の摂理に反する行いであり、
それは、宇宙の因果律も狂わせる。

 最終的には、宇宙のエントロピーの増減にも、
悪影響が出る。

 この、解説は、もう何度も聞いて、
理解出来たわよ。

 私は、バカじゃないんだから!」

「ごめん、ごめん。

 別にバカにしてる訳じゃないよ。

 君が納得しているなら、いいんだ。

 それにしても――この死者蘇生の禁止を、
あっちの世界のインキュベーターは、
やってないみたいだね。

 悪影響に気づいてないのか?

 あるいは、宇宙の法則そのものが、
ちょっと、違うのか?」

「そんな事、こちら側の、私達が、
悩んだって、仕方無いじゃない。

 あっちの、世界の事は、あっちの人達が、
やるべきだわ。

 向こうの歴史に干渉した私が、言っても、
説得力に、欠けるけどね――」

「とにかく――これで、君の願いは、
叶えられた。

 そして君は『魔女』と『魔獣』の
双方と戦う運命を背負う事になった訳だ」

「この私には、相応しい運命よ。

 なにしろ、私は――

 蘇生システムと、制御コンピューターが、
やった事とは言え――

 生き返る際、お母さんと、アルハザードで、
生活していた人々の『生命力』を全て、
吸い尽くしてしまったんだから。

 『魔法少女アリシア』は、地獄で、
戦い続けるのが、似合っているのよ」

「………………」

「じゃあ、行きましょう。

 ハチべえ。

 私の、戦場へ――」

「うん。

 これからも、よろしく」

 その――
『やさしい心を持つ、インキュベーター』は、
新たな魔法少女に、寄り添って、走り出す。

 ――戦場へと、向かう途中、
   アリシアは、神に、祈りをささげた。

「神さま――

 神さま…………

 そこに、いますか?

 もし、いたら……

 どうか、私の、お願いを聞いてください……

 ――――

 すべての宇宙、過去と未来のすべての、世界で、

 悲しんでいる人たちが――

 困っている人たちが――

 悩んでいる人たちが――

 苦しんでいる人たちが――

 どうか、

 本当の意味で、救われますように。

 そして――

 すべての宇宙、すべての星の上で、生まれ、

 今を、懸命に、生きている――

 全ての、人が――

 本当に、幸せに、なれますように――

 心からの、祈りを込めて」


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
 
 魔法少女リリカル☆マギカ(第2話)
 緊急指令 鹿目まどかを抹殺せよ!!

  ―― END ――