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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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第17章 七人の魔導師



「なのはっ!!」

「?!」

 フェイトが、負傷して、ほとんど
動けない状態の、なのはを、抱きかかえて、
高速回避する。

「はやて!」

 はやてに、合図を送る、フェイト。

「了解! 詠唱完了!

 発動まで、後、3秒!

 ――遠き地にて、闇に沈め!

 デアボリック・エミッション!!」

 はやての、広域殲滅魔法が、炸裂し、
『黄金魔王』を黒い球体が、包み込んだ!

 だが――

「――愚かな」

「な?!」

 はやての、目の前で、デアボリック・
エミッションの黒い球体から、何事も
無かったかのように、出てくる『黄金魔王』。

「闇も、光も、全ては、この我が、
生み出した、我が子たち――

 闇の魔法で、この我を、倒せると思うてか?」

 『にたり』と、笑う、黄金の魔王。

「さて――わが子たちの、進化の具合、
――母親たる我が、直々に、確かめて、
くれようぞ。

 存分に、かかってくるが良い!!!」

 はやて達に、呼びかける黄金魔王。

「まさか、アレが、――

 最強の魔王にして、

 すべての『創造主』?!」

 フェイトは、恐怖のあまり、全身が
ガクガクと、震えだすのを、感じた。

 その時――遠方から駆けつけた、
ヴォルケンリッターも、闇の空間内に、
出現した。

「シャマル! 
 なのはちゃんの、治療や!」
 はやてが、シャマルに、なのはの、
治療を指示する。

「は、はい!」
 なのはに、治癒魔法をかけるシャマル。

「はああああーっ!!」

 ザンバーを手にした、フェイトが、魔王に、
接近戦を挑む!

「無駄だ、と言っている!」

 魔王が、片手を、フェイトに向けて、
黒い魔力弾を撃つ。

 弾を回避しようと、したが、回避先を
読まれ、魔力弾の直撃をくらってしまう
フェイト。

「ぐほっ!」

 フェイトは、空間内を、数十メートル
吹き飛ばされ――

―― がしっ!! ――

「大丈夫か?」

 ザフィーラが、フェイトを、
受けとめてくれた。

「ありがとう、ザフィーラ」

 ザフィーラに、礼を言う、フェイト。

「みんな……分かっとるな?」

 はやてが、シグナムにささやく。

「はい……」

 ………………

「紫電一閃!」

「ギガント・シュラークッ!」

 シグナムは、背後から、ヴィータは、
真上から、同時攻撃をしかけた。

 ヴィータの、グラーフ・アイゼンは
巨大ハンマーに変形し、――

 シグナムのレヴァンティンは、
刀身に、高熱の火炎をおびていた。

―― どっご――――ん!! ――

―― がぎぃぃぃぃん!! ――

「な?!」

「なにぃ?!」

 黄金魔王は、2人の攻撃を、それぞれ、
左右の手の――指1本で、難なく、
防いでいた。

「バカなっ!」
 叫ぶシグナム。

「や、やろうっ!」
 吼える、ヴィータ。

「まだやっ!

 よけるんや、シグナム! ヴィータ!

 フレース・ヴェルグ!!」

「トライデント・スマッシャー!!」

 今度は、はやてと、フェイトが、
同時に、魔力砲撃を、撃つ!

「リフレクト!」

 魔王の周囲に、楕円形の鏡の様な、
物体が、現れて、2人の砲撃を、
そのまま、2人に向かって、
反射した。

「ウソやー!」

「はやて!」

 フェイトは、足の遅い、はやてを、
かかえて、高速機動を行った。

 その、フェイトの肩をかすめる、
反射された、はやての砲撃。

「あ、危なかった!」

 ほっとする、フェイト。

 はやては、首をひねって、
考えていた。

 例外的に、あの術には、魔王の
言葉が、必要となるらしい。

 だが、それが、わかっても、
対抗策が、無かった。

「しゃ、しゃれにならん!

 接近戦を、挑めば、防御されて、
反撃される。

 射撃魔法や砲撃魔法は、反射しよる。

 恐らくは、実体弾も、反射するやろな。

 ウチの、広域魔法でも、通用せえへん!

 どないせぇ、ちゅうんじゃ!」

 はやては、頭を抱えて、悶絶した。

「ふふん?

 これで――お終いか?」

 腕を組み、一同を睨む、黄金の魔王。

「いいえ!――」

「まだです!」

「あたしらを、
忘れてもらっちゃ困るぜぇ!」

「?!」

 そこに現れたのは――

 巴マミ・暁美ほむら・佐倉杏子、
そして、鹿目まどかの、4人だった。

「ほう?

 鹿目まどかと、『愉快な、仲間達』か?」

―― 黄金魔王は、『にやにや』と、
   いやらしい笑みを浮かべている ――

「あんだよ?!

 『愉快な、仲間達』って?!」

 怒り出す、杏子。

「お前達の行動は、眠りながらも、
夢に見ておるわ。

 あー愉快、愉快!

 くっくっく!」

―― 黄金魔王は、
  『ケラケラ』と、笑っている ――

「なんか、私達、笑われています」

 『ゾラ』に、話しかける、まどか。

 『ゾラ』は、『黒い鳥』の姿から、
黒い石で出来た、ブレスレットの形に、
変化していた。

 その石は、ブラック・オニキスに
良く似た質感である。

 まどかが、戦う際、ゾラは、
この形態で、サポートするらしい。

「ならば、笑われっぱなしで、
良いのか?

 まどか?」

 左腕のゾラは、まどかに、尋ねる。

「それは――イヤです!

 たとえ、相手が、神様でも!

 私の、大事な友達を、笑われるのは、イヤだ!」

「その通りよ!

 たとえ神様でも、まどかの、事を
笑うヤツは、この私が、許さない!」

 一歩前に出るのは、ほむらだ。

「許さぬならば、どうする?」

 笑うのをやめて、ほむらに注目する魔王。

「こう――するのよ!

 タキオン・ドライブ!」

 一瞬で消える、ほむら。

「シャイニング・ランサー!」

「タキオン・インパクト!」

 魔王の、左側から、杏子が槍で、
右側から、ほむらが、特殊キックで、
攻撃した。

―― ばぎぃぃ――――――ん!! ――

「こ、こいつ?!」

「くっ!」

 杏子と、ほむらの、同時攻撃は、
魔王の両腕で、完全に、防がれていた。

「なら――」

 マミが、まどかに、目配せする――

「射撃と、接近戦の、同時攻撃ならっ?!」

 まどかが、叫んで、飛ぶっ!

「グランド・フィナーレッ!!」

「アンジェラ・バードッ!!」

 今度は、まどかが、上空から、マミが、真下から、
同時攻撃をしかける。

 しかし――

―― ばっちぃぃ――――ん!!!! ――

「えっ?」

「うえええ?!」

 マミのグランド・フィナーレは、シールドで、
防がれ、まどかの、アンジェラ・バードによる、
『白いタカ』は、魔王の手で、つかまれている。

「ほうれっ!!」

 『白いタカ』を振り回して、放り投げる、魔王。

「ほにゃああああああ!!!!」

 ぐるぐるとブーメラン状態の『白いタカ』の
内部で、猫みたいな、悲鳴をあげる、まどか。

「まどかぁ――――!!!」

 すごい勢いで、すっ飛んで行く、まどかを
追って、ほむらが、タキオン・ドライブで、
加速して、見えなくなった。

 ――が、数秒で、まどかを、かかえて、
戻って来る、ほむら。