純愛 物語詩集 第二巻
終わらせない
悠久の時の流れの中で
遙か宇宙の彼方より
僕は辿り着いた
この地球という小さな星に
そして
君と巡り逢った
嘆きも辛さもあるけれど
君への愛だけのために
今
この一瞬一瞬の
時が刻まれ行く中で
君と共に
僕達は 命の喜びを
分かち合っている
そして 僕は
もっと深く
深く君を愛し続けたい
だけど
やがて 僕は
ペルセウスの奇（く）すしき光りの元へ
一人旅立つだろう
一杯の未練も悔しさもあるけれど
だから
君への愛だけのために
僕は
もっと重く
重く君に誓いたい
幾千年の時が流れ
宇宙が滅びかけようとも
僕は 必ず
雲母（きらら）やかなオリオンの
星が流れる頃に
地球という名の小さな星に
戻って来る
そして 君を
ここで待つ
悠久の時の流れの中で
君と
再び巡り逢いたい
そして もっと強く
強く君を抱き締めたい
君だけへの永遠の愛のために
天に駆けるペガサスのように
この旅を
決して
終わらせない
作品名：純愛 物語詩集 第二巻 作家名：鮎風 遊