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「山」 にまつわる小品集 その参

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山岳レース (スポーツ)


 山を走る。
 日本で最も有名なのが、箱根駅伝。
 これは舗装道路を走り放送車によって一部始終が放映されている。

 言葉どおり、山道、登山道を走るレースは多々ある。
 富士登山競走のように頂上までひたすら登り続けるレース。
 富士吉田市役所をスタートし、標高差3000m、気温差21度という過酷な中、21kmの距離を4時間30分以内でゴールしなければならない。

 近畿では、六甲全山縦走が有名で、須磨浦公園から宝塚まで全長56kmを上り下りする。

 大阪では、金剛チャレンジ登山のマラソンの部。
 近鉄二上神社口駅近くにある道の駅をスタート、ダイヤモンド・トレールと名付けられている二上山・大和葛城山・金剛山の尾根道を通り、南海天美駅をゴールとする、高低差950m、全長36km。
 10分刻みのスタートである。
 私が参加していた頃のスタート・ゴール地点はそれと異なっており、着替えや飲食物などの自分の荷物は背負うかして走らなければならなかった。

 スタート・ゴール地点が同じ、兵庫県美方郡のみかた残酷マラソン。6月の暑い時期に行われ、高低差1000m、23kmのレース。
 舗装道路と山道がミックスしていて、広々としたスキー場の中をも通る、気持ちはいいが、やはりきつい。
 高石ともやさんと前夜祭で一緒に歌い、一緒に走るという楽しくもある大会である。
 小学校の体育館で行われる高石ともやさんのコンサートに集まった人々は、同年代よりも上の人が多かった。
 次々と繰り出されるギターの伴奏に、彼を取り囲んで声を張り上げて歌う。歌集はなくても、もう古くなった歌を、おじちゃんもおばちゃんもはしゃいだようにして歌う。

 翌日は午前7時のスタート。タイムなど、ほとんどの人は気にしていない。狭い山道に差し掛かると譲り合う。
 このレースの参加者は、ただ走る行為を楽しんでいるようにみえる。
自分の持てる力を出し切って・・・それに満足して・・・走り終えた後の温泉とビールを頭に浮かべて・・・
 これぞ、青春なんだなぁ。


                       2011.9.7