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いまどき(現時)物語

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第10章  女の一念の巻


高見沢と浮舟、二人は沈黙したまま五分ほど相関図に見入っていただろうか、
そんな後に、浮舟が何かをビビッと感じたようだ。
そして、自分の思うところを話し出す。

「高見沢さん … きっともう一人誰かいるのよ、

朝霧に妻の不倫を教えたら憎悪の連鎖が始まり、この四人達が連続的に、
そして自動的に悲劇に合って死んで行く事を予知していた者がいるのよ、

そうだわ、第五の登場人物がいるのよ、

これは四角関係ではなく … 五角関係なのよ」

「浮舟、エライ、やっぱりプロの女影武者だ、
そうだ、この四人の背後にもう一人誰かがいるんだよ、

この四人の連中全員を憎んでいて、四人ともこの世から消えてしまう事を願っていたヤツが …

しかも、自分の手を全く染めず、全員を死に追いやり、その上に、株の売り買いで増やした五千万円を、まんまと手に入れてしまったヤツが … いるんだよ」

二人とも、何かしっくり来ないものが急に晴れて来たのか、声が上擦っている。

「高見沢さん、それってかなり感性高く、頭の良い人ね、誰でしょうね?」

「我々、誰か一人忘れていないか?」

「そうね」と、浮舟は考え込んでいる。

そして、高見沢はハタと気付くのだ。
「そうだ、桜木って … 独身だったのか?」

浮舟も勘付いたようだ。
「高見沢さん、その事、チェックするのを見落としていたわ、資料をもう一度見直してみるわね」

そして直ぐに、浮舟の声が震え始めるのだ。


作品名:いまどき(現時)物語 作家名:鮎風 遊