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CROSS 第13話 『帰投』

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第3章 不安な救出劇



 ヘーゲルたちを乗せた2機のエアリアル(VTOL式輸送機・ロボット兵器)は、前後に並んで救出地点に向かって飛行していた。

 このエアリアルはCROSS所有のもので、機体にCROSSと印されていた。先頭の1号機には、ヘーゲルと佐世保とガリアとウィルたちが乗っており、すぐ後ろにいる2号機には、上社(兄)と犬走椛たちが乗っていた。
 犬走椛は、最初は上社などの隊員に、インタビューを熱心にしていたが、ヘーゲルによる救出作戦の最終確認が始まる頃には、落ち着かない様子になっていた。
「戦闘の現場に出るのは初めて?」
上社が、不安気に窓の外を見ていた犬走椛に声をかけた。

 この上社は、CROSSで一番モテるイケメンだった。(『文々。新聞』が勝手に取ったアンケートより) 外見は、中京都軍にいる弟(コイツもモテる)に似ていて、性格も良くて、文武両道という欠点が一つも無いというチートレベルの男だ。
 さて、そんな上社に声をかけられた犬走椛は、思わず顔を赤くして、(もしこのシーンを、上社ではなく山口でやったら、いるかもしれないファンがブチ切れることだろう。ああ、怖い怖い……)
「ええ、戦闘の現場に出るのは初めてなので、少し不安です」
「大丈夫だよ! 僕たちはちゃんと訓練を積んでいるからさ!」
「……そ、そうですか」
犬走椛はほっとした様子になった。
『……以上だ。 ちょうど救出地点だ。両機、高度を下げろ!』
ヘーゲルの声とともに、2機のエアリアルは高度を下げる。しばらくすると、霧の下に出た。



 霧の下の空中には、たくさんのエイの悪魔が飛び交っている。何匹かが、エアリアルに寄ってくる。すぐに敵だとわかったらしく、尖った大きなトゲを、エアリアルを狙って放ってきた。
『両機、シールドオン!!!』
ヘーゲルの声とともに、2機のエアリアルの周りをシールドが覆った。悪魔が放ったトゲは、間一髪でシールドにより跳ね返された。
「きゃあ!!!」
それでも、あまりの出来事に、犬走椛は驚いていた。
 2機のエアリアルから、何発ものレーザー弾がエイに向かって放たれる。レーザー弾が命中したエイは悲鳴をあげた後、落下していった。

 それでもエイたちは、シールドをダウンさせてやろうと、何度もトゲをぶつけてきた。シールドのエネルギーにも限界があるのだ。「このままじゃ、シールドを破られる! 急いで、山口たちを探さないと!!!」
ガリアはそう言うと、窓の外を見て、山口の姿を探した。だが、まだ高度を下げている途中のため、地表はよく見えなかった……。