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CROSS 第2話 『9番目の異次元ステーションでの災難』

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第4章 突破



 通信室に続く通路に立ちふさがっているのは、いままでの悪魔よ
りも大型の悪魔であった。その悪魔は、通路の横いっぱいの大きさ
で汗が出続けている気持ちが悪い腹を持っており、8本の大きな腕
と短い足が、通路の壁や天井や床をしっかりと固定していた。この
悪魔は、少佐たち4人を道連れにしようとしているのだろう。特殊
能力を持った悪魔が、少佐たちの通信を盗聴していたのだろう。通
路を塞いでいるこの悪魔は、その顔に笑みを浮かべていた。すぐに
少佐と椿が銃や包丁で、悪魔を攻撃したが、悪魔が持つ大きな弾力
のある腹で跳ね返されてしまった。

 ニタニタと笑っている悪魔をよそに、少佐は考えていた。
「少佐! こんな奴、携帯爆薬で爆破しちゃいましょう!」
あせっている様子の隊員がポケットから携帯爆薬を取り出しながら
言った。少佐は、隊員を制止して言った。
「爆発で、通路自体もブッ壊れたらどうする? 真空の異次元空間
 に放り出されるぞ」
少佐がそう言うと、隊員は悔しそうに携帯爆薬をポケットにしまっ
た。
 少佐がまた考え、すぐにいい考えが浮かんだのか、椿を呼び寄
せ、小声でしゃべっていた。
「……タイミングが重要ですね。ほかに方法がありませんし、それ
 でいきましょう」
椿がそっけなく言うと、彼女は立ちふさがる悪魔の近くまで行き、
赤く輝く万能包丁を構えた。悪魔はあいからわず、ニタニタと笑っ
ている。一方、少佐は近くの壁に設置してあった小さなコンピュー
ター制御盤に右手を置いた。