小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
律姫 -ritsuki-
律姫 -ritsuki-
novelistID. 8669
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

クリスマス・ベルを鳴らすのは...

INDEX|1ページ/3ページ|

次のページ
 
世間は赤と緑とゴールドが彩る季節。
12月に入れば、店はどこでもクリスマスフェア。
俺がバイトしているココも例外ではない。

都内の小さな喫茶店。
大通りからは少し離れていて、店長とバイトの2人だけで手が回るくらいの大きさ。
店にはクリスマスの飾りつけがされていて、いつもの静かな雰囲気が少しだけ明るくなっている。

「湯浦君、本当にいいの?」

申し訳なさそうにそれを聞いてくる店長は、まだ若い。正確には知らないけれど、30歳にはなってないと思う。
おっとりしてて、コーヒーの淹れ方がめちゃくちゃ上手い人。
ずっと店を持つのが夢で、学生時代からずっとバイトを続けて資金をためたらしい。

「はい、クリスマスも働きますよ」

恋人もいないクリスマスなんてバイトくらいしかすることがない。
・・・なんていうのは口実。
誰だって、クリスマスは好きな人と過ごしたいはずだ。
俺だって、例外じゃない。
バイトに入れば、一番大好きな人とすごせるんだから、それ以外の選択肢は最初から俺の頭にはない。

「ごめんね、他に頼める人もいなくって」
「俺は大丈夫ですよ」

聖夜をあなたと一緒に過ごしたいから。